保険でできる矯正
保険で治療できる条件としては、1.保険が適応される症状か。2.通院しようとしている医院が保険の治療を受けられる認可を受けているかです。
保険が適応される症状か
顎の骨に原因がある反対咬合、上顎前突、また噛み合わせに大きなずれがある場合、顔にゆがみがある場合などは、顎骨の外科手術が必要です。こういったケースは「顎変形症」と診断され、外科手術と矯正の治療に保険が適用されます。
保険が適応される矯正の6つの注意点
- 歯の矯正のみで噛み合わせ機能が改善する場合は、保険が適応されないことがほとんどです。
- たとえ顎変形症と診断されても、外科手術を受けずに矯正を行うのであれば保険は適用されません。
- 外科矯正の前には、術前矯正という治療を受けていただくのが条件です。術前矯正→手術→術後矯正という順番を崩す事はできません。
- 舌側矯正はできません。表側矯正のみです。
- 術前矯正後、外科手術を受けないとした場合は、自費診療となりますので、たとえ保険治療費の支払いが終わっていても、立ち戻り、自費診療費用として追加で支払う必要が出てきます。
- 手術は全身麻酔を行いますので、入院が必要になります。手術してその日に退院ということはあり得ません。また手術は提携の医療機関で受けていただきます。矯正歯科で行うことはありません。
矯正歯科医院の保険適用は確認が必要
矯正歯科医院でも、自治体などから「更生医療指定機関」の指定を受けている場合のみ、保険が適応します。まずは確認してください。こちらの指定を受けていない歯科医院の場合は、保険が適応されません。
当院で行った外科矯正を伴う矯正治療例
保険が適応された時の費用
保険が適応される場合は、30万から60万円(入院費含み)ほどで、保険が適応されない場合は、80万から120万ほどになります。※費用は、医療費負担の割合によって、また医院や症状や治療方法によっても変動します。
外科手術が適している場合も
顎の変形を直す場合など、歯の矯正だけでなく外科手術が適している場合があります。症状に応じて、より適した治療をご提案いたします。