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口唇口蓋裂(口唇裂・口蓋裂)/外科矯正・保険適用

口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)とは先天性の病気のひとつで、口唇の一部が裂けている口唇裂と、口腔の上壁である口蓋が裂けている口唇裂の総称です。手術や矯正などの治療は成長の段階に合わせておこないますが、治療を開始する段階に至るまでも、口腔外科・小児科・矯正歯科などによる医療チームが発達や咬合などの管理をおこないます。

口唇口蓋裂(口唇裂・口蓋裂)の治療

口唇口蓋裂が発症する原因は不明ですが、適切な治療をおこなうことでほとんど障害は残りません。
口蓋裂のお子様は上顎の発育が悪いため、3歳頃から上顎の拡大が必要になることがあります。また、上顎の発育不良から下顎前突(反対咬合・受け口)になりやすく、永久歯列期の矯正歯科治療が必要になることがあります。

口唇口蓋裂の治療例 : 永久歯列期に下顎前突と叢生が見られたケース


治療前


治療後

口唇口蓋裂の患者様が永久歯列期に入ってからおこなった矯正歯科治療例です。下顎前突(反対咬合・受け口)になっており、上顎前歯のねじれを含む叢生(でこぼこの歯並び)が見られます。
こちらの患者様はワイヤー矯正だけで下顎前突(反対咬合・受け口)を治すことができましたが、上あごの成長が不十分で下あごが突出しているようなケースでは、下あごの成長が終わるのを待って外科矯正をおこなう場合があります。

治療の目安

初診時年齢
14歳2ヶ月
症状
叢生及び下顎前突
治療期間
2年8ヶ月
通院回数
月1回程度
治療費の目安(保険適用)
約330,000円〜660,000円(入院費含)/税込
※費用は医療費負担の割合によって、また医院や症状、治療方法によっても変動します。
副作用・リスク
外科手術を行うため、出血や腫れを伴う可能性があります。
装置装着後、舌に違和感を感じる場合があります。
矯正装置を装着するため、痛みや圧迫感があり、ストレスとなる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
治療中は、装置が付いているため歯磨きしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
保定装置を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。
外科矯正の場合は、外科手術が必要になりますので、術後しばらくは口が開けづらい、食事がしにくい等、回復に時間を要します。
抜歯部位
上下顎左右4番(第一小臼歯)
装置
マルチブラケット装置、スタンダードエッジワイズ法

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