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矯正コラム|表側矯正と比べると?

「矯正治療」というと、一般的には歯の唇側の表面に装置(ブラケットとワイヤー)を装着して歯を動かす表側矯正(唇側矯正)のことを指します。

表側矯正には様々な装置やテクニックがありますが、当院では金属やセラミックのブラケットを歯の表側に装着し、患者様の不正咬合の状態や歯の動き方、傾きなどに合わせてワイヤーを調整しながら歯並びを整えるスタンダードエッジワイズテクニックで治療をおこなっています。

初診時年齢
15歳5ヶ月
症状
上顎前突の突出感
治療期間
2年6ヶ月
通院回数
月1回程度
治療費の目安(自費)
総額 935,000円/税込
副作用・リスク
矯正用のアンカースクリューは、強度が強くないため折れる場合があります。
矯正装置を装着するため、痛みや圧迫感があり、ストレスとなる場合があります。 歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。 治療中は、装置が付いているため歯磨きしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。 保定装置を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。 外科矯正の場合は、外科手術が必要になりますので、術後しばらくは口が開けづらい、食事がしにくい等、回復に時間を要します。
抜歯部位
上下顎左右4番(第一小臼歯)
装置
マルチブラケット装置、スタンダードエッジワイズ法

オーダーメイドの矯正治療

 

表側矯正(唇側矯正)に対し、歯の舌側に装置を装着しておこなう矯正治療を、舌側矯正といいます。

舌側矯正にも様々な装置やテクニックがありますが、当院では、患者様の歯に合わせてカスタムメイドしたブラケットとワイヤーを用いるカスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)という舌側矯正システムを導入しています。

舌側矯正

表側矯正と舌側矯正、どちらが優れているということはありません。 表側矯正の方が歴史が長く、長年の臨床研究・検証によって治療法が確立しており、ほとんどの矯正歯科医院で受けることができるというメリットがありますが、舌側矯正も適切な治療をおこなえば良い結果を得られます。どちらが優れていてどちらが劣っているということはありません。

舌側矯正の一番のメリットは「表側からは装置がほとんど目立たない」ということです。

表側矯正でも、白いセラミックのブラケットを使用すればあまり目立ちませんが、接客業や人前でお話をされることが多い方など、できるだけ装置が目立たない方法での治療を希望される方には、舌側矯正をおすすめしています。

舌側矯正のデメリットとしてよく指摘されるのは、「表側装置より違和感が強い」「しゃべりにくい」「口の中での調節に時間がかかる」など、歯の舌側に装置を装着することにより生じる問題についてです。
また、表側矯正より治療費が高くなることもデメリットのひとつと考えられます。

違和感やしゃべりにくさについては、ほとんどの方が装着しているうちに慣れていらっしゃいます。

当院で導入しているカスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)については、歯にフィットするようにカスタムメイドされていますので、従来の舌側装置より違和感などが軽減されています。

お口の中での調節については、治療を担当する歯科医師にもよりますので一概には言えませんが、治療の段階ごとにカスタムメイドされたワイヤーを用いる当装置を導入することで、当院においては従来の舌側矯正より調節時間は短くできていると思います。

費用については、舌側装置自体が表側装置よりも高額になることから、全体の矯正治療費が高くなります。治療費をあまり多くかけられない方は、表側矯正を選ばれることをおすすめします。

以上のように、表側矯正にも舌側矯正にもそれぞれメリット・デメリットがあります。

当院では、患者様自身が納得できる方法で治療をおこなうことが大切だと考えていますので、どちらについてもきちんと説明しております。舌側矯正に興味や疑問があれば、どうぞ気軽にご質問ください。

カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)の治療の目安

治療期間
矯正:2年〜3年 保定:2年〜3年
総額の目安(自費)
1,320,000円〜1,540,000円/税込
通院回数
矯正:月1回 保定:年2〜4回
副作用・リスク
装置装着後、舌に違和感を感じる場合があります。
  • 当装置は、国内において完成物薬機法対象外の未承認矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
  • 当装置は3M社の製品の商標です。3M社から入手しています。
  • 国内で承認されている矯正装置(クリッピーL)があります。
  • 現在ヨーロッパではシェア60%を超えており、世界60か国で採用されています(2018年)。

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