矯正の抜歯・非抜歯

なぜ抜歯が必要なの?

私たち矯正歯科医も患者様と同じく、できれば歯を抜かずに治療をしたいと思っています。
しかし、<美しい口元>と<正しい噛み合わせ>を作るためには、どうしても抜歯が必要になることがあります。

特に日本人に多い「でこぼこ」「出っ歯」は、お口の中に歯が並ぶための十分なスペースがないために起こる不正咬合ですので、改善するためには抜歯でスペースを確保しなければならないケースが多くなります。

十分なスペースがないため、歯がデコボコになってしまった方です。


抜歯をせずに歯を並べると、歯列弓が大きくなって口元が飛び出します。上下の歯がうまく噛み合わなくなることもあります。


見た目も美しく、噛み合わせも正しい歯並びにするために、抜歯をしてスペースを確保します。

矯正歯科治療を希望される方は、見た目の悪さや機能性の悪さに不満や不安を感じられている方がほとんどです。時間をかけて治療をしたのに、噛めなくなってしまっては意味がありません。

ですから当院では、抜歯をした方が良い結果を得られると考えらえる場合には、抜歯矯正をおすすめしています。

当院が目指す理想の口元

それでは<美しい口元>とはどのような口元でしょうか?


飛び出している口元

美しい口元

鼻の先端と顎の先端(おとがい)を結ぶ直線を<エステティックライン(E-Line)>と言いますが、唇がこのE-Line上、またはわずかに内側にある状態が<美しい口元>とされています。
正面からは美しい歯並びに見えても、横から見ると口元が前に突出しているようでは<美しい口元>とは言えませんし、機能的にも問題が残ります。

私たちは、口元に無理な力を入れずに自然に閉じた唇が、バランス良くE-Lineの内側に入るように歯並びを整えることが、矯正治療の目的と考えています。

そういった理由から、<美しい口元>を得るために十分に検討・コンサルテーションをおこない、抜歯をともなう矯正治療法をより適した治療法としてご提案することもあるのです。

治療の目安

初診時年齢
15歳5ヶ月
症状
上顎前突の突出感
治療期間
2年6ヶ月
通院回数
月1回程度
治療費の目安(自費)
総額 935,000円/税込
副作用・リスク
矯正用のアンカースクリューは、強度が強くないため折れる場合があります。
矯正装置を装着するため、痛みや圧迫感があり、ストレスとなる場合があります。 歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。 歯を動かすことにより歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。 治療中は、装置が付いているため歯磨きしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。 保定装置を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。 外科矯正の場合は、外科手術が必要になりますので、術後しばらくは口が開けづらい、食事がしにくい等、回復に時間を要します。
抜歯部位
上下顎左右4番(第一小臼歯)
装置
マルチブラケット装置、スタンダードエッジワイズ法

歯を抜かない矯正治療

日本人の骨格の特性上、どうしても抜歯をしなければ理想の口元を得られないケースが多くなりますが、患者様のお口の状態によっては、非抜歯での矯正歯科治療もご提案しています。

全ての方に適用できるわけではありませんが、参考としてご紹介いたします。

歯の隙間が大きい方

元々歯の隙間が大きく、歯を並べるためのスペースがあるお口であれば、歯を抜かない矯正治療が可能です。

歯を削ればスペースを得られる方

噛み合わせに問題がなく、ちょっとしたでこぼこ(叢生)が生じているような方であれば、歯を抜かずに、両側を0.5mm程度削って歯を小さくすることで改善できることがあります(ディスキング)。
エナメル質の部分のみを削りますので、得られるスペースには限界があり、適用できる症例は限られます。

埼玉県本庄市 なかむら矯正歯科医院

夜八時まで診療

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